【2025年版】おひとりさまの急増が突きつける社会課題と、その解決策とは?

高齢社会が進む日本において、「おひとりさま」の存在は年々注目を集めています。
誰もが一度は耳にしたことのある言葉ですが、最近では未婚・離別・死別などを理由に生涯をひとりで過ごす高齢者が急増しており、社会全体の大きな課題となりつつあります。

今回は、「おひとりさま」が直面する現代の社会問題と、私たちNPO法人が取り組む支援のあり方についてご紹介します。


■ 高齢単身世帯が最多更新中

総務省の発表によれば、65歳以上の単身世帯は2025年に800万世帯に達する見込みです。これは全世帯の約16%を占め、今後も増加傾向にあります。

加えて、内閣府の資料によると、**50歳時点で結婚経験がない人の割合(生涯未婚率)は男性28%、女性19%**と過去最高。親族や配偶者に頼れない方が増えている現実があります。


■ おひとりさまが直面する主な不安

以下のような「暮らし・医療・死後」に関する不安が特に顕著です。

① 入院・施設入居時の保証人不在

多くの病院や施設で「身元保証人」が求められる中、頼れる人がいないために入居や治療が進められないケースが報告されています。

② 孤独死のリスクと社会的孤立

東京都の調査では、孤独死件数が前年比7%増。特に男性高齢者に多く、見守りや連絡体制がないことが要因とされています。

③ 死後事務の担い手がいない

公共料金の解約、葬儀・納骨、遺品整理などを行う人がいない「死後事務難民」も増加中。相続の手続きが放置される事例も少なくありません。


■ 私たちNPO法人ができること

NPO法人 生活あんしんサポートでは、以下のようなおひとりさま支援を通じて、安心して老後を迎えられる環境づくりに取り組んでいます。

🛡 身元保証サポート

病院や介護施設への入院・入所時に必要な身元保証人をNPOとしてお引き受けします。親族に代わり、連絡・判断・書類の提出などにも対応します。

👁 見守り契約(月額3,000円~)

定期的な電話や訪問で安否を確認し、必要に応じて緊急対応も実施。孤立や孤独死の防止に貢献しています。

⚖ 死後事務・遺言・信託支援

提携する司法書士や行政書士と連携し、死後事務委任契約、遺言作成、財産管理信託などの法的サポートも提供。


■ 社会全体で取り組むべき課題とは

おひとりさま支援は、もはや特定の人のためのものではなく、将来の自分自身にも関わる社会全体の課題です。

課題解決に向けた動き
保証人不在NPOや行政による身元保証の普及
賃貸住宅の入居拒否見守り体制付き物件の拡充
死後事務の放置契約型の死後支援の普及(信託・遺言)
社会的孤立地域ネットワークと連携した見守り体制

※参考:内閣府 高齢社会白書(令和6年版)


■ 最後に

人生100年時代、どんな人でも「いずれおひとりさまになる可能性」があります。
だからこそ、“今のうち”から準備をしておくことが、安心と尊厳ある老後につながるのです。

当NPOでは、「身元保証」「見守り」「死後支援」の3本柱を中心に、地域社会・医療・福祉機関と連携しながら、孤立しない安心の仕組みを提供してまいります。


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NPO法人 生活あんしんサポート
理事長 生田 忠士