高齢者施設に入居する際、もっとも大切な手続きのひとつが契約書の確認です。
契約書には入居条件や費用、解約条件、サービス内容など、入居後の生活に直結する情報が記載されています。
しかし、文字が細かく専門用語も多いため、**「とりあえずサインしてしまった」**というケースも少なくありません。
今回は、2025年最新版として、入居前に必ず確認しておきたい契約書のチェックポイントをわかりやすく整理します。

1. 契約形態を確認する
施設ごとに契約形態が異なり、費用や権利関係に影響します。
- 利用権方式:施設に住む権利を得る契約。長期前払いが多い。
- 賃貸借契約:一般の賃貸住宅に近く、更新や解約が比較的柔軟。
- 終身利用型:亡くなるまで住み続けられる契約。
🔗 参考:厚生労働省|高齢者施設の契約形態について
2. 月額費用とその内訳
契約書には月額費用の内訳が必ず記載されています。
**「家賃+管理費+食費+介護サービス費」**に分かれているかを確認しましょう。
- 家賃・管理費:施設の住居部分や共用部の維持費
- 食費:契約必須か任意か
- 介護サービス費:介護保険の自己負担分
- その他:光熱費、レクリエーション費用など
3. 入居一時金や敷金・保証金
高額な入居一時金や敷金が必要な場合があります。
返還条件や返還時の計算方法も明記されているか必ず確認を。
4. サービス内容と範囲
契約書には**「日常生活支援」や「安否確認」**などのサービス内容が記載されています。
ただし、どこまでが基本サービスで、どこからが追加料金になるかを明確にしておくことが重要です。
5. 医療・介護対応の条件
- 提携医療機関はどこか
- 夜間や緊急時の対応
- 介護度が上がった場合の継続入居可否
介護度や医療ニーズによっては退去を求められる条件があるため、必ず事前に確認しましょう。
6. 解約・退去条件
- 自主退去の際の解約予告期間
- 施設側からの契約解除条件(例:長期入院、介護度の変化)
- 解約後の返金ルール
7. トラブル対応と苦情窓口
契約書や重要事項説明書には、苦情受付窓口や第三者機関が記載されています。
万一のトラブル時にどこへ相談すべきかを把握しておくと安心です。
🔗 参考:消費者庁|高齢者向けサービスの注意点
8. 契約時に同席すべき人
可能であれば、家族や信頼できる第三者と一緒に契約内容を確認しましょう。
契約書はその場でサインせず、持ち帰って熟読することをおすすめします。
NPO法人「生活あんしんサポート」ができること
私たちは、高齢者施設入居時の契約サポートを行っています。
- 契約内容の事前チェック
- 契約時の同席・立会い
- 身元保証人・緊急連絡先の引き受け
- 施設選びから入居後の見守りまで一貫対応
📩 ご相談・お問い合わせ
- 📞 03-6419-7597(平日9:00〜17:00)
- 📍 東京都渋谷区東3-23-5 石川ビル2F
- 👤 理事長 生田 忠士
- 👉 お問い合わせフォーム(24時間受付)
まとめ
高齢者施設の契約書は、入居後の生活の質や安心を左右する重要な書類です。
費用・サービス・解約条件を事前に確認し、必要に応じてNPOや専門家の力を借りることで、トラブルを未然に防げます。
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